AIに株を分析させて1年、わかった「得意なこと・無理なこと」|SBI5銘柄の実例

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本記事は 特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません
記載しているのはあくまで運営者個人の運用事例と、AI活用の手順です。
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「AIで株を分析する」と言うと、なんとなく「AIが推奨銘柄を出してくれる」「AIが自動で売買してくれる」というイメージを持つ人が多いです。

正直に書くと、私(ヨアケ)も2025年の春までは似たような期待をしていました。

ところが実際にClaude Pro と Gemini Advanced を毎日触ってみると、AIが本当に得意なのは「銘柄の自動推奨」ではなく、「自分の頭の中を整理してくれる壁打ち相手」としての使い方だ、ということが分かってきました。

この記事では、私がSBI証券で実弾運用している5銘柄(総額約82万円)を題材に、

  • AI投資の3つのレベル
  • 私が毎日やっているAI投資ワークフロー
  • AIが「絶対に苦手」な領域
  • ClaudeとGemini、どっちをどう使い分けているか
  • ハルシネーション(AIの嘘)に騙されない3つのチェック

を、具体的な手順と数字でまとめます。


結論:AIは「銘柄選定の壁打ち相手」として最強。最終判断は人間がやる

最初に結論を書きます。

AIは「これを買え」とは言ってくれません。正確には「言わせることはできるけど、その答えを信じて買うのは自殺行為」です。

私がAIを使って一番恩恵を感じているのは、こんな場面です。

  • 決算短信の数字を3分で要約してくれる
  • 「この銘柄、なぜ今下がっているか」を5分で整理してくれる
  • 自分が考えた買い理由の 抜けや穴 を指摘してくれる
  • ポートフォリオ全体の偏り(業種・通貨・テーマ)を可視化してくれる

逆に、AIがどうしても苦手なのが、

  • 短期の値動き予測
  • IR材料の先読み(決算サプライズ系)
  • テーマ株の追い風がいつまで続くか
  • 「今この瞬間、買いか売りか」のタイミング判断

このあたりです。

私は今、Lv2(壁打ち&分析支援)までしかAIに任せていません。Lv3(自動売買)には踏み込まないと決めています。理由はこの後の章で詳しく書きます。


1. AI投資の3つのレベル

AI投資、と一言で言っても、難易度とリスクが大きく違います。私はこれを3つのレベルに整理しています。

Lv1:情報収集の自動化

一番ハードルが低い使い方です。

  • 朝の経済ニュースをAIに要約させる
  • 決算発表のポイントだけ抜き出してもらう
  • 業界レポートの長文PDFを5行に圧縮してもらう

これは AIの能力的にほぼ100%信頼できる領域 です。事実の要約は、生成AIが最も得意とするタスクの1つだからです。

私の場合、毎朝7:00に Gemini で「日経平均・TOPIX・ダウ・ナスダックの前日終値と、今朝の重要ニュース3本」をまとめてもらうところからスタートします。所要時間は 約3分。これだけで以前の「日経電子版を30分眺める」習慣が消えました。

Lv2:分析の壁打ち

ここからが本題です。

  • 自分が気になった銘柄について、AIに「買うべき理由」と「買うべきでない理由」を両方出してもらう
  • 自分の投資仮説をAIに伝え、反論してもらう
  • 決算短信の数字をAIに渡し、「3年前と比較してどう変わったか」を整理してもらう

このレベルになると、AIの答えを鵜呑みにするのは危険 です。一方で、自分の思考の死角を埋めてくれる効果は絶大です。

私は、買うか迷っている銘柄があるとき、必ず次のプロンプトをClaudeに投げます。

「この銘柄について、私が見落としている 悪材料 を5つ挙げてください。逆張り視点で、できるだけ厳しく」

これで毎回、自分が見落としていたリスクを2〜3個見つけてもらえています。

Lv3:自動売買

API経由で AI の判断を直接、証券口座の発注につなげる領域です。

技術的には可能ですが、私は やっていません し、当面やる予定もありません。理由は3つあります。

  1. ハルシネーション(AIの幻覚)で根拠不明の発注が出るリスク
  2. 規約・法令上のグレーゾーン(投資助言業との線引き)
  3. 損失が出たとき「AIが悪い」と人間が学ばなくなる

特に3つ目は致命的だと感じています。投資の上達って、結局は 自分で判断して、外して、悔しがって、次にどう生かすか の繰り返しじゃないですか。AIに丸投げした瞬間、その学習サイクルが止まります。

私の運用方針として、Lv3には踏み込まず、Lv1〜Lv2を徹底的に磨く という選択をしました。


2. 私のAI投資ワークフロー(朝・昼・夜)

参考までに、私が平日に回しているAI活用の1日を書いておきます。本業がある会社員でも回せる構成です。

朝7:00 — Gemini でニュース要約(3分)

Gemini Advanced で次の3つを取得。

  1. 前日の日経平均・TOPIX・ダウ・ナスダックの終値と前日比
  2. 今朝の重要ニュース3本(見出しと1行要約)
  3. 自分の保有銘柄に関係しそうなニュースの有無

ここで Gemini を使う理由は、リアルタイム検索能力が Claude より強い からです。Claudeは長文の論理性は強いですが、最新ニュース取得はGeminiに分があります。

昼12:30 — Claude で気になる銘柄の分析(10分)

休憩時間にスマホで Claude にプロンプトを投げます。

「銘柄コード XXXX について、直近の決算と業績推移を整理してください。あわせて、私が買うとしたら見落としそうなリスクを5つ挙げてください」

Claudeは数字の整理と論理展開が得意なので、決算分析の壁打ち相手としてはこちらの方が向いています。

ただし、Claudeが出してきた数字は必ず一次情報(IR資料)で照合します。これは後述するハルシネーション対策の鉄則です。

夜22:00 — ポートフォリオ全体の振り返り(15分)

寝る前に、自作の「株AIシステム」(Pythonで動くダッシュボード)を立ち上げて、

  • 保有5銘柄の前日比
  • 含み損益の推移
  • 業種・テーマ別の偏り

を眺めます。週末はこれを Claude にスクショ込みで渡して、「ポートフォリオの偏りで気になる点を3つ挙げてください」と聞きます。

このルーティンを始めてから、「なんとなく気になって衝動的に売る」が減りました。月に1〜2回はやらかしていたのが、ここ2ヶ月はゼロです。


3. 実際にAIで分析した5銘柄の例(実弾運用)

ここから、私がSBI証券で実際に保有している5銘柄を例として、AIの分析がどう役に立ったかを書きます。

繰り返しますが、銘柄推奨ではありません。「こういう実例の積み上げをしている」という記録としてお読みください。

銘柄 コード 株数 カテゴリ
純金信託 1540 7株 コモディティ(安定資産)
NF原油先物 1699 150株 コモディティ
アストロスケール 186A 200株 宇宙関連(成長株)
三井海洋開発 6269 5株 海洋開発
北海道電力 9509 200株 電力(配当狙い・含み損)

総資産:約82万円(株式約74万円+現金約7.5万円。NISA枠は約240万円残)。
※2026年4月時点のスナップショット。値動きで日々変動します。

役に立った例:北海道電力(含み損銘柄)の判断見直し

私の含み損ワースト銘柄が北海道電力です。

「損切りすべきか、配当を取りつつホールドすべきか」を3週間悩んでいました。

そこで Claude に次のプロンプトを投げました。

「電力株を保有している個人投資家が、含み損が出ている時に判断材料として整理すべき指標を10個挙げてください。私の感情ではなく、定量的な観点で」

返ってきたのは、こんなリストでした(要約)。

  • 配当利回りと配当性向
  • 自己資本比率
  • フリーキャッシュフローの推移
  • 燃料費調整制度の影響
  • 規制環境(再エネ賦課金、原発再稼働の進捗)
  • 競合(東北電力等)との比較
  • 為替・原油価格の感応度
  • 過去5年のレンジ
  • 自分のポートフォリオ全体に占める比率
  • 想定保有期間

このリストに沿って自分で1つずつ調べたら、「そもそも保有比率が高すぎる」という結論になりました。AIが答えを出したわけではなく、自分が見るべき問いを整理してくれた わけです。

これが私の感じる「AI投資のLv2の本質」です。

苦手だった例:アストロスケール(テーマ株)の値動き予測

逆に、宇宙関連株のアストロスケール(186A)の値動きを Claude に予測させたことがありますが、まったく当たりませんでした

そもそも宇宙関連はテーマ株で、上がるときも下がるときも「材料」より「地合い」と「短期トレーダーの心理」で動く部分が大きい。AIは過去データから論理的に推論するので、こういう「群衆心理」の領域は本質的に苦手です。

ここで AI の判断を信じて売買すると、確実にやられます。私は1回これでやって、含み益を吐き出した経験があります。

AIで「タイミング」を当てようとした瞬間、AI投資は破綻する。これが私の学習結果です。


4. AIが得意なこと・苦手なこと(早見表)

私が1年半AIを投資に使ってきて、肌感覚で分かったことを表にしておきます。

領域 AIの得意度 コメント
決算短信の数字整理 ★★★★★ 3分で5年分の比較ができる
業界全体の俯瞰 ★★★★★ 競合比較・業界構造の説明が秀逸
自分の投資仮説の反論 ★★★★☆ プロンプト次第。「厳しく」と指定が必須
過去の値動きの解釈 ★★★★☆ ただし「後付けの理由」になりがち
ニュースの要約 ★★★★★ Lv1の典型
短期の値動き予測 ★☆☆☆☆ やめた方がいい
IR材料の先読み ★☆☆☆☆ ほぼ不可能
テーマ株の追い風判定 ★☆☆☆☆ 群衆心理は読めない
個別銘柄の「買い」判断 ★★☆☆☆ 参考意見止まり。最終判断は人間
ポートフォリオの偏り検出 ★★★★★ 業種・通貨・テーマでチェック可能

ざっくり言うと、「過去と現在の整理は得意」「未来の予測は苦手」です。


5. Claude vs Gemini:投資分析での使い分け

私は Claude Pro(月¥3,000)と Gemini Advanced(月¥2,900)の両方を契約しています。月¥5,900の固定費ですが、投資判断1回のミスを減らせるなら確実に元が取れます。

使い分けはこんな感じです。

Claude が向いている用途

  • 決算短信や有報など、長文資料の論理整理
  • 自分の投資仮説への 反論・厳しいツッコミ
  • ポートフォリオの 構造的な分析
  • 「なぜ私はこの銘柄を買ったんだっけ?」の 思考整理

Claude は丁寧で論理的な答えを返してくる傾向があります。「この銘柄、買って大丈夫だと思いますか?」という雑な質問には、ちゃんと「私は投資助言はできません」と返してきます。これが結果的に、自分で考えるトレーニング になります。

Gemini が向いている用途

  • 最新ニュースの取得・要約
  • 業界の 直近の出来事 の整理
  • 画像(チャートのスクショ) を渡しての分析
  • YouTubeの決算解説動画の 要約

Gemini は Google検索と連動するので、リアルタイム情報の取得能力が一段上です。朝のニュースチェックは Gemini 一択です。

私の使い分け表

シーン 使うAI 理由
朝のニュース要約 Gemini リアルタイム検索
昼の銘柄分析(決算) Claude 数字の論理整理
夜のポートフォリオ振り返り Claude 構造的分析
決算解説動画の要約 Gemini YouTube連動
投資仮説への反論 Claude 厳しめの指摘
チャート画像の分析 Gemini 画像認識精度

「どっちか1つだけ契約するなら?」と聞かれたら、私は Claude を選びます。投資判断における「壁打ち相手」としての価値が、ニュース要約より大きいと感じているからです。

→ 詳細レビューは別記事で:Claude Pro 1ヶ月レビュー|会社員副業勢の本音


6. AI投資の3大リスク(必ず読んでください)

ここが本記事で一番大事な章です。AI投資には、絶対に知っておくべき落とし穴が3つあります。

リスク1:ハルシネーション(AIの幻覚)

AIは平気で嘘をつきます。それも、もっともらしい口調で

私が実際に経験した例:

  • ある銘柄の「2024年の売上高」を聞いたら、実在しない数字 を返してきた
  • ある業界の「上位3社のシェア」を聞いたら、3社目の社名が間違っていた
  • 「この決算は良いか悪いか」を聞いたら、前期比較の方向が逆だった

対策:
1. 数字は必ず一次情報(IR資料・有報)で照合する
2. AIの答えを最低2回別の聞き方で確認する
3. 重要な判断の前は別のAIにクロスチェックさせる

リスク2:古い情報を真実として返す

特に Claude は学習データのカットオフがあるため、最新の決算情報や規制変更を知らない場合があります。

「今期の決算」と聞いたつもりが、AIは「2年前の決算」を返している、というケースが普通にあります。

対策:
「2026年5月時点の最新情報で答えてください」と明示する
– Geminiで一次情報を確認してから Claude に分析させる
– カットオフ日付を最初に確認する習慣をつける

リスク3:リスク評価の甘さ

AIは「中立的に答える」ように調整されているので、リスク説明が甘い傾向があります。

「この銘柄を買うべきですか?」と聞くと、メリット・デメリットを両方並べてくれますが、デメリットの深刻さの強調が弱い ことが多いです。

対策:
– 「逆張り視点で、買わない理由を5つ厳しく挙げて」と明示する
– 「最悪のシナリオを3つ書いて」と頼む
– ポジティブな返答が来たら、さらに反論プロンプトをぶつける

私は買い注文を出す前に、必ず「この投資判断の最悪のシナリオを3つ挙げてください」とAIに聞くようにしています。これで実際に2回、買いを思いとどまった経験があります。


7. よくある質問(FAQ)

Q1. AIで投資判断は危なくないですか?

A. AIだけで投資判断するのは危険です。本記事で繰り返している通り、AIは「壁打ち相手」までで、最終判断は必ず自分でやるべきです。

ただし、人間だけで判断するよりは、AIを併用した方が判断の質は上がります。特に「自分の見落とし」を指摘してもらえる効果は大きいです。

Q2. ChatGPT や Perplexity とは何が違いますか?

A. ざっくり言うとこんな違いがあります(2026年5月時点の私の体感)。

  • ChatGPT:汎用性が高くバランスが良い。投資分析でも普通に使える
  • Claude:論理的な壁打ち、長文整理に強い
  • Gemini:リアルタイム情報・Google連携に強い
  • Perplexity:情報源の引用が明示される。エビデンス重視の人向け

私は Claude+Gemini の2本立てですが、Perplexityも選択肢として有力です。「どれが一番良い」というより、自分の使い方に合うものを1〜2個に絞る のが正解だと思います。

Q3. 月いくらから投資を始めるべきですか?

A. これは個人の状況によりますが、「失っても生活が破綻しない金額」から が大原則です。

私の場合は、生活費6ヶ月分の現金を確保した上で、余剰資金を投資に回しています。具体的な金額の目安は、専門のファイナンシャルプランナーなどへの相談をおすすめします(私は素人なので、金額のアドバイスはできません)。

Q4. AIに勝てる投資家になれますか?

A. 質問の前提を変えた方がいいかもしれません。

「AIに勝つ」のではなく、「AIを使いこなす投資家 になる」が正解だと思っています。

AIは道具です。電卓に勝つ計算士はいませんが、電卓を使いこなす計算士はいます。投資も同じで、AIを敵視するより、味方として使い倒した方が結果は出ます。

Q5. 自動売買にすべきですか?

A. 私はおすすめしません。理由は本文の「Lv3」の章で書いた通りです。

特に個人投資家で、まだ投資経験が短い人は、自動売買に踏み込む前に 「自分で判断する力」を鍛える方が圧倒的に大事 だと考えています。

自動売買は、「自分の判断ロジックが完全に固まっていて、それを単に高速化したい」という段階で初めて検討すべきものです。


まとめ:AIは「投資の正解」ではなく「思考のパートナー」

ここまで読んでくださってありがとうございます。

最後にもう一度、本記事の結論を整理します。

  1. AIは銘柄推奨ツールではない。壁打ち相手・分析整理ツールとして使うのが正解
  2. Lv1(情報収集)→ Lv2(壁打ち)まで で十分。Lv3(自動売買)は慎重に
  3. 数字は必ず一次情報で照合。AIの数字を鵜呑みにしない
  4. Claude+Gemini の2本立て で月¥5,900。ニュースはGemini、分析はClaude
  5. 「最悪のシナリオを3つ」プロンプト で買いを思いとどまる練習をする

私は今、SBI証券の5銘柄(総額約82万円)の運用に AIを併用していますが、AIを導入してから「衝動売買」が明確に減りました。これだけでも月¥5,900の元は取れていると感じています。

ただ、繰り返し書きますが、投資は自己責任です。本記事の事例はあくまで「会社員ヨアケが個人で運用している実例」であり、特定銘柄の推奨でも、再現性の保証でもありません。

「AI を使ってみたいけど怖い」という方は、まずは Lv1(朝のニュース要約)から試す のが最もリスクが低い入り口です。月¥3,000の Gemini Advanced 1本だけでも、十分に効果を体感できます。

このブログでは、私の月次の投資成績と AI活用の振り返りを公開していく予定です。「他の人がどう使っているか」を知りたい方は、ぜひ月次収益報告 もチェックしてみてください。


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【再掲・重要】
本記事は 特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません
記載した運用事例はあくまで運営者個人のものであり、再現性・将来の成果を保証するものではありません。
投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事の情報を元にした損失について、運営者は一切の責任を負いません。
金融商品取引法に基づく投資助言・代理業の登録は受けていません。


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