株AIシステムを自作した話

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⚠️ 重要な注意事項
本記事は自作システムの開発記録であり、特定の銘柄を推奨したり、投資手法を勧誘するものではありません。
自作したシステムによる売買判断・損益はすべて運営者個人のものです。
投資は自己責任で行ってください。本サイトはいかなる投資結果についても責任を負いません。

「株AIシステムを自作した」と聞くと、「プログラマーの人だけができる特殊なこと」と思う人が多いと思います。

私(ヨアケ)は本業がCAD設計者で、プログラミング経験は完全にゼロでした。Pythonどころか、HTMLすらまともに書いたことがありません。

そんな私でも、Claude Code(AnthropicのAI)を使って、3週間で株AIシステムを動かすところまで持っていけました。

この記事では、その全工程実装の中身、そして自作のメリット・デメリットを、できるだけ素人目線で書きます。


結論:プログラミング経験ゼロでも、AIさえあれば作れる

最初に結論です。

「自作株AI」は、2026年現在、プログラミング経験ゼロでも作れます

理由は、Claude Code・Cursor・Copilot などのコーディングAIが劇的に進化したからです。私のレベル(Python print("Hello") も知らなかった)でも、AIに「こういうことをやりたい」と日本語で指示するだけで、動くコードができてしまいます。

ただし、自作AIで儲かるかは別問題です。私自身、自作システムを売買判断の参考にしていますが、最終判断は必ず人間(私自身)が下しています。AIに丸投げで儲かるほど、相場は甘くありません。


システム全体の構成

私の株AIシステムは、こんな構成になっています。

レイヤー 使用ツール 役割
データ取得 Python(yfinance等) 株価・業績データ取得
データ保存 SQLite 過去データの蓄積
分析エンジン Python+pandas テクニカル指標計算
AI判断 Claude API 銘柄スコアリング・コメント生成
出力 Markdown→Notion 朝の日次レポート
開発支援 Claude Code コード生成・デバッグ

ファイル数は約20ファイル、コード量は2,000行ほど。全部AIに書いてもらいました


開発の3週間タイムライン

Week 1:環境構築+データ取得(合計15時間)

  • Day 1-2:Python環境セットアップ(Mac標準のPython3を使用)
  • Day 3-4:yfinanceで株価データ取得
  • Day 5-7:取得データをSQLiteに保存

最初の壁は「Python環境のインストール」でした。Mac標準のPython3がそのまま使えると分かるまで、丸2日溶かしました。

学び:Claude Codeに「私のMacでPythonを使う最短手順を教えて」と聞けば、5分で解決していました。最初から聞けばよかった。

Week 2:分析エンジン+AI判断(合計20時間)

  • Day 8-10:移動平均・RSI・MACD などのテクニカル指標を計算するコード
  • Day 11-12:Claude APIへ分析データを送って、AIに評価コメントを生成させる
  • Day 13-14:複数銘柄を一括処理するパイプライン構築

ここで詰まったのは「Claude APIの呼び出し方」でした。APIキーの管理、レートリミット、トークン消費の最適化など、基礎知識ゼロから学ぶ必要がありました。

ただ、これも全てClaude Code自身に「Claude APIの使い方を教えて」と聞いて学びました。AIにAIの使い方を教えてもらう、という不思議な体験でした。

Week 3:出力+自動化(合計10時間)

  • Day 15-17:分析結果をMarkdownに整形
  • Day 18-19:Notionに自動投稿(Notion API使用)
  • Day 20-21:cronで毎朝7:00に自動実行

最終的に、毎朝7:00に勝手にレポートが生成されてNotionに上がる仕組みが完成しました。

→ AIを使った投資戦略全体は hub-03:AI投資完全ガイド で詳しくまとめています。


朝の自動分析の中身

毎朝7:00に走るレポートは、こんな内容です。

=== 2026-05-15 朝の株式分析レポート ===

【全体相場】
日経平均:39,250円(前日比 +120円 / +0.31%)
TOPIX:2,785(+8.2 / +0.30%)
円ドル:¥154.20

【保有銘柄サマリー】
1. トヨタ(7203):¥2,650(+1.2%)★中立
2. NTT(9432):¥158(-0.5%)★やや弱気
3. 三菱UFJ(8306):¥1,820(+2.1%)★強気
4. オリエンタルランド(4661):¥3,120(-0.8%)★中立
5. ソフトバンクG(9984):¥7,250(+1.5%)★強気

【AI コメント(Claude生成)】
本日は金融セクターの上昇が目立つ。
8306は決算前の期待感で買われている可能性。
9432は決算ガイダンスへの不透明感が継続。
1ヶ月以上下落が続いている場合は買い増し検討の余地あり。

【今日の注目イベント】
・米国ISM製造業指数 23:00
・国内:上場企業決算 5社(うち保有銘柄:0社)

【売買アクション提案】
・即時アクション:なし
・監視継続:NTT(9432)の決算待ち

このレポートを毎朝コーヒー飲みながら読むのが、私の朝のルーティンになりました。


実際の売買判断と勝率

勝率の現実

「AIで自動売買して年率30%」みたいな広告がよくありますが、私の場合の数字は、

  • 売買回数:8ヶ月で12回
  • 勝ちトレード:7回(58%)
  • 負けトレード:5回(42%)
  • 平均利益:+¥3,200/回
  • 平均損失:-¥2,800/回

勝率は58%、損益比率はほぼ1:1。投資初心者としては悪くない数字ですが、年率30%の世界には程遠いのが正直なところです。

AI使用の効果

「AIなしでこれを判断できたか?」と聞かれると、

  • テクニカル指標の計算:AIなしでは絶対に無理(手計算は非現実的)
  • 複数銘柄の一括分析:AIなしでは時間がかかりすぎる
  • 客観的視点の提供:感情的な売買を抑制する効果あり

総合的には、AIなしで個別株投資はもう戻れないというのが私の感覚です。


自作のメリット・デメリット

メリット

1. 自分の投資スタイルに完全カスタマイズできる

自分が見たい指標」「自分が知りたい銘柄」だけを表示できます。市販ツールは「みんなのため」に作られているので、機能過多で逆に使いづらいことがあります。

2. 月額固定費がほぼかからない

私の月額コスト:

  • Claude API:月¥1,500前後(個人レベルの使用量)
  • yfinance:無料
  • SQLite:無料
  • Notion:無料プラン
  • 合計:月¥1,500

市販の本格的な株AIツールは月¥5,000-¥30,000するので、コストは1/3以下に抑えられています。

3. プログラミングスキルが本業にも活きる

副産物として、Pythonの基礎・APIの考え方・データベースの基礎が身につきました。これは本業(CAD設計)でも、データ処理の自動化に応用できる場面が出てきました。

→ AIを使った時間捻出術は hub-05:AI×お金の哲学 でも書いています。

デメリット

1. 最初の3週間は赤字(精神的に)

「動くまで」が一番つらいです。エラーが出るたびに「何でうまくいかないんだ」とイライラします。Claude Codeに泣きつく日々でした。

2. メンテナンス負荷

API仕様変更・ライブラリのアップデート・データ取得元の変更などで、月1〜2回はメンテナンスが必要です。完全放置はできません。

3. 「AI過信」のリスク

AIが「強気」と言ったから買う、という判断はNGです。AIはあくまで参考意見として、最終判断は自分で下す習慣を徹底する必要があります。


既製ツールとの違い

「自作と既製、どっちがいい?」と聞かれることが多いです。

既製ツールが向いている人

  • プログラミングを学ぶ気がない
  • 月¥5,000以上のサブスク負担が許容できる
  • 既製ツールの機能で満足できる
  • メンテナンス負荷を負いたくない

自作が向いている人

  • プログラミングに興味がある/学びたい
  • ランニングコストを抑えたい
  • 自分独自の指標やロジックを使いたい
  • ゲーム感覚で改良し続けたい

私は完全に後者だったので、自作を選びました。


自作の3つの落とし穴(注意点)

落とし穴1:金融データAPIの利用規約

yfinanceなど、無料で使える金融データAPIは、商用利用や再配布が禁止されているケースが多いです。「自分の判断材料に使う」のはOKでも、「他人にレポートを売る」のはNGの可能性があります。

商用利用するなら、有料の金融データAPI(Bloomberg・QUICKなど)の契約が必要になります。

落とし穴2:自動売買は法律的にグレー

「AIで全自動売買」は、金融商品取引法(投資助言業の登録など)に抵触する可能性があります。私は自動分析+手動売買の構成で、法的グレーゾーンを避けています。

完全自動売買を考える場合は、必ず弁護士または金融庁に確認してください。

落とし穴3:個人情報・APIキーの管理

証券会社APIや金融データAPIのキーは、ソースコードに直書きしないこと。GitHubに上げた瞬間、第三者にAPIキーが漏れて、不正利用されるケースが頻発しています。

私は.envファイルで管理し、Gitから除外しています。


よくある質問(FAQ)

Q1. プログラミング経験ゼロでも本当に作れますか?

A. 作れます。ただし、最初の1週間は「動かない」ストレスとの戦いになる覚悟は必要です。

私のおすすめは、Claude Code Pro(月¥3,000)を契約して、最初の30日は「とにかく動くまでAIに泣きつく」と決めることです。

Q2. 自作AIで儲かりましたか?

A. 私の場合、含み益は+¥8,644(投資元本¥82万円の+1.05%)です。「AI使ったから儲かった」とは言い切れない数字です。

ただし、判断のスピードと精度は劇的に上がりました。これがどれくらい長期的なリターンに効いてくるかは、これから1年・2年と検証していく予定です。

Q3. 完全自動売買はできますか?

A. 技術的にはできますが、法律的にグレーなので私はやっていません。投資助言業の登録なしで他人の資産を売買すれば違法、自分の資産でも証券会社の利用規約違反になる可能性があります。

完全自動化を目指す前に、必ず法務確認をしてください。

Q4. 開発費用はいくらかかりましたか?

A. 内訳は次の通り:

  • Claude Code Pro:月¥3,000 × 1ヶ月
  • Claude API:月¥1,500
  • その他:¥0(無料ツール中心)
  • 合計:約¥4,500

開発後の月次運用コストは¥1,500前後です。

Q5. ソースコードは公開していますか?

A. 一部はGitHub(リポジトリ名は伏せます)で公開予定です。ただし、そのまま使うと自分の証券口座APIキーや銘柄選定が他人に渡るリスクがあるため、テンプレート化+API連携部分の削除をしてからの公開を予定しています。

公開時期:2026年9月予定(あくまで目標)


まとめ:自作AIは「学習」と「カスタマイズ」のための選択

私が3週間かけて株AIシステムを自作した結論は、シンプルです。

  1. プログラミング経験ゼロでも、AIさえあれば作れる
  2. 儲かるかは別問題:AIは判断補助、最終判断は人間
  3. 市販ツールより安いし楽しい:ただしメンテナンス負荷あり

「投資の精度を上げたい」「自分独自の指標を試したい」「プログラミングも学びたい」という3拍子が揃っている人には、自作は最高の選択肢だと思います。

逆に、「動くツールがあれば中身はどうでもいい」という人は、市販の有料ツールを買った方が時間の無駄がありません。

繰り返しますが、本記事はシステム開発記録であり、投資推奨でも特定銘柄推奨でもありません。投資判断は必ず自己責任でお願いします。


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📝 この記事について

本サイト「AIマネー実験家」は、ヨアケ(人間運営者)とAIアシスタント(Claude等)の協働で運営されています。
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